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2018年 7月 19日 Le souffle de l’ange

公開授業まで

あと

 

 

皆さんこんにちは。2年生担任助手の池山です。

 

非常に暑い日が続いていますね。そんな中僕はこの夏にぴったりなおいしい食べ物を発明してしまいました。

準備するものは氷の塊とシロップだけ。

「氷の塊なんて冷たいだけだろ」と思うでしょうが、これが何と大変身。

まずは氷の塊をフレーク状に削って、上から練乳やシロップをかけるだけ。

あら不思議。おいしいひんやりスイーツの出来上がり。

僕はこれを「Le souffle de l’ange(天使の息吹)」と名付け、商標登録しようと思ってます。

 

 

さて本日のテーマですが「好きな言葉(座右の銘)」です。

今回は僕が大好きな詩(うた)を紹介しようと思ってます。

 

「勧酒」という漢詩です。于武陵(うぶりょう)という唐の時代の詩人が詠んだものです。

 

「勧 酒」

勧君金屈巵 

満酌不須辞 

花発多風雨 

人生足別離

 

 

この詩だけでも十分美しいのですが、ある有名な日本語訳がつけられており、非常に秀逸で美しい訳し方なのです。

 

まずは普通の訳を。

この金の盃に注いだお酒を飲もう。

なみなみ注がれた酒を遠慮しないで飲みましょうよ。

花が咲けば雨や嵐にさらされることも多くなるように

人生も別ればかりおおくなるものです。

とこのような訳になります。

 

この詩を井伏鱒二という、太宰治もお世話になった有名な作家が訳しました。

 

この杯をうけてくれ。

どうぞ並々注がせておくれ。

花に嵐の例えもあるぞ

さよならだけが人生だ

 

日本語とはかくもこのように美しいものなのか、と感服させられました。

最後の一文が非常に有名なものとなっております。この一文にすべてが詰まっていると思っています。

 

「さよならだけが人生だ」

 

 

 

 

人生において別れは避けられません。

 

思い出すのは高校の卒業式。

「また今度ね!!」「絶対集まろうね!」

 

こう言い合い別れるのですが、それぞれ忙しい日々を過ごしています。地方に行ってしまった友人もいます。

本当に全員が一堂に会し、集まれる機会があるのかどうかわかりません。

そのまま月日は過ぎ去り、過去の一つになってしまいます。

 

 

 

それでも人々はお互いに別れの際に、口にします。

 

「またどこかで」「いつかみんなで」

 

みんなわかっています。

 

「また」「同じように」全員が集まれる機会なんてないであろうことを。

 

だからこそ、今この瞬間、今の仲間たちと過ごせる日々を大切にしてください。

今の日々はもう戻ってきません。

今のメンバーで部活、クラス、学校生活を過ごせることはもうないのです。

 

人生は別れの繰り返しであり、別れの時があるから人生なのです。

 

今を生きるってそういうことです。

 

 

改めて、今を生きている人たちに贈ります。

 

 

 

「さよならだけが人生だ。」

 

 

 

 

明日のブログは増田担任助手。

 

 

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